2009/9/4 時点 では SCVMM 2008 R2 RTM がダウンロードできなくなってしまったようですが、
ダウンロード可能なときにイメージを入手できたので RC からのアップグレード手順をまとめてみたいと思います。
以下の順番で作業をします。
- Connect から Pre-release Upgrade Tool をダウンロード
- Pre-release Upgrade Tool で データベースをアップグレード
- SCVMM 2008 R2 RC をアンインストール
- SCVMM 2008 R2 RTM をインストール
- 各ホストのエージェントを更新
一度、RC をアンインストールする必要があるのですが、SCVMM のデータベースは Pre-release Upgrade Tool で
アップグレードすることにより、継続して使用できるので設定などに関してはそのまま使用することができます。
- Connect から Pre-release Upgrade Tool をダウンロード
Connect から Pre-release Upgrade Tool をダウンロードします。System Center Virtual Machine Manager 2008 R2
Pre-release Upgrade Toool はひとつの EXE ファイルになります。
- Pre-release Upgrade Tool で データベースをアップグレード
UpgradeVMMR2RC.exe を実行します。以下がコマンドのヘルプになります。
>UpgradeVMMR2RC.exe
Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 RC Upgrade Tool
Use this tool to upgrade your VMM 2008 R2 RC database.
Usage:
UpgradeVMMR2RC.exe -server <computername[instancename]> -database <database>
Example (named SQL instance):
UpgradeVMMR2RC.exe -server VMMDB01MICROSOFT$VMM$ -database VirtualManagerDB
Example (default SQL instance):
UpgradeVMMR2RC.exe -server VMMDB01 -database VirtualManagerDBコマンドラインで指定するサーバーは SQL Server になりますので、SCVMM 用の DB をアップグレード
しているのだと思います。実際の実行結果はこちらになります。
>UpgradeVMMR2RC.exe -server localhostMICROSOFT$VMM$ -database VirtualManagerDB
Upgrade Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 database from RC
to RTM.
Open database connection; Begin transaction.
Upgrading the database schemas …
Upgrading the stored procedures …
Commit transaction.
Upgrade of the database structure completed.
The upgrade successfully completed!DB のアップグレードが実行されているというログが表示されています。
- SCVMM 2008 R2 RC をアンインストール
RC がインストールされた状態で RTM をインストールしようとすると以下のエラーになります。
このままでは RTM のインストールができないのでアンインストールを行います。私の場合は VMM サーバーと管理コンソールをインストールしていたので以下の 2 つをアンインストールしています。
セルフサービスポータルをインストールしていた場合はそちらも削除したほうがよいかもしれないですね。
[2.0.4258.0] が RC のバージョンのようですね。
VMM サーバーのアンインストール時にデータの保持の選択がありますので、ここではデータの保持を選択します。
DB は継続して使用することができますので。
- SCVMM 2008 R2 RTM をインストール
RC のアンインストールが終わったら RTM をインストールします。
インストール作業は RC と同じです。1 点注意する箇所があるとすると、RC で使用していた DB を Pre-release Upgrade Tool で RTM 用に
アップグレードしてありますので、DB に関しては既存のものを使用するように設定することぐらいかと。WAIK 等のツールは RC のインストール時のものがそのまま使用されて、VMM サーバーだけがインストールされました。
インストール後のバージョンは [2.0.4271.0] となっています。
- 各ホストのエージェントを更新
インストール直後の状態で各ホスト OS のエージェントのバージョンが古くなっているため、サーバーの状態が
[要注意] となっています。
エージェントを更新して各ホストの状態を最新にします。
エージェントは [ホスト] から対象のホストを選択し、[アクション] の [エージェントの更新] から実行できます。
エージェントが更新されるとすべての状態が正常になります。
アップグレードというよりは再インストールに近い作業ですね。
こんにちは、阿部と申します。いつも参考にさせていただいています。こちらのブログにリンク張らせていただきましたのでご連絡まで。
Naoki
4 9月 09 at 23:07
リンクのご連絡ありがとうございます。阿部さんのブログはいつも参考にさせていただいております。就業時間外に個人的に調べた内容を投稿しているので、あまりまとまっていない内容が多いですがご参考になれば幸いです。
真之
6 9月 09 at 10:49