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SQL Server のデータベースをプレミアムストレージに配置する際に気を付けておきたいこと

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Windows Azure 内の SQL Server データ ファイル に記載されていますが、SQL Server 2014 から Azure の BLOB ストレージに SQL Server のデータベースを配置することができるようになりましたが、BLOB ストレージについては、プレミアムストレージを使用することもできます。

プレミアムストレージを使用する際に、気を付けておきたいことを軽くまとめておきたいと思います。

最初に意識しておきたいこととしては、Premium Storage: Azure 仮想マシン ワークロード向けの高パフォーマンス ストレージ に記載されている以下の内容です。

ディスク サイズ: Azure はディスク サイズ (切り上げたもの) を、表にある最も近い Premium Storage ディスク オプションにマッピングします。たとえば、ディスクのサイズが 100 GiB ならば P10 に分類され、1 秒間に処理できる I/O ユニットは最大 500、スループットは最大 100 MB/秒となります。同様に、ディスクのサイズが 400 GiB ならば P20 に分類され、1 秒間に処理できる I/O ユニットは最大 2300、スループットは最大 150 MB/秒となります。

プレミアムストレージは、P10~P30 まで選択することができますが、ディスクサイズに応じてパフォーマンスが変わってきます。

これは、データベースのファイルを直接配置するときも同じで、データベースのファイルサイズに応じて、パフォーマンスが決まってきます。
ある程度の性能が必要となる際には、データベースファイルの初期サイズを P10~P30のどの程度のサイズに合わせればよいかを検討する必要があります。
1TB のファイルを作成するのにそれほど時間はかからないかと思いますので、データファイル数が多くても、作成に数時間かかるということはないかと。

 

データファイルの割り当てについては、データディスクを接続するのではなく、SQL Server のデータファイルを直接配置する形になりますので、DS / GS シリーズ以外でもプレミアムストレージを使用することができたりします。

ただし、データファイルへのアクセスは、仮想マシンのネットワーク経由でのアクセスとなります。
そのため、仮想マシンで使用できるネットワークの帯域についても意識する必要があります。

現状の仮想マシンでは、ネットワーク帯域として使用できる性能については明記がされておらず、Azure の Windows 仮想マシンのサイズ に記載されている、低~非常に高 までの相対値となっています。

私も実測値で確認をしてみたのですが、仮想マシンのサイズに応じてネットワークの帯域の上限は変わっていました。
また、ネットワーク帯域と CPU のバランスも重要であり、CPU のコア数が少ないと、ネットワークの帯域を最大限に使用することができないということもあります。
これには、Virtual RSS の使用有無もかかわってくるのですが、ネットワークの帯域を最大限使用するためには、どうすればよいかというのも考慮事項としてあるかと。

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Written by Masayuki.Ozawa

4月 19th, 2016 at 11:41 pm

Posted in Microsoft Azure,SQL Server

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