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Excel で使用できる Power xx の機能についてのメモ

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Excel で BI / データ解析を行うためのツールとして Power xx 系の機能があります。
この辺はあまり追ったことがなかったので軽くメモを残しておきたいと思います。
Excel で利用できる Power xx 系の機能としては、

  • PowerPivot
  • Power View
  • Power Query
  • Power Map

があるかと思います。
Power BI については、上記の 4 種類をまとめたものの呼称になるのかなと。
Power BI – 作業の開始ガイド

■PowerPivot for Excel


PowerPivot for Excel は Excel 2010 / 2013 で利用することができる機能です。
Excel 2010 の場合はデフォルトでは、アドインが組み込まれていないため、使用する場合にはインストールする必要があります。
PowerPivot for Excel のインストール
MicrosoftR SQL ServerR 2012 SP1 PowerPivot for Microsoft ExcelR 2010
MicrosoftR SQL ServerR 2012 SP2 PowerPivot for Microsoft ExcelR 2010
PowerPivot アドイン
SQL Server PowerPivot for Excel
Excel 2013 では別途インストールをしなくてもデフォルトのアドイン (Microsoft Office PowerPivot for Excel 2013) として組み込まれており、Professional Plus エディションで使用することができます。
PowerPivot in Excel 2013 アドインを開始する
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PowerPivot では、VertiPaq によるデータ圧縮と高速処理 を行うことができ、Excel の上限を超えるデータを利用することができます。
外部データとしては様々な DB からのデータのインポートをサポートしており、SQL Server 以外の RDBM と接続を行い、Excel をデータ解析のフロントの仕組みとして使用することができるようになっています。
SharePoint と SQL Server を組み合わせた環境として、PowerPivot for SharePoint がありますが、サーバーを介してのデータモデルや作成した Excel の共有等を行わないのであれば、PowerPivot for Excel で賄えるのかなと思います。
 

■Power View in Excel 2013


Power View は SQL Server 2012 で追加された機能となります。
Power View (SSRS)
SQL Server 2012 の時は Silverlight ベースの 表現力が向上した Web レポートでしたが、Excel 2013 では、Power View for Excel 2013 としてアドインが組み込まれています。
# こちらも Pro Plus 以上となります。
Power View: データの調査、ビジュアル化、プレゼンテーション
Power View in Excel 2013 と Power View in SharePoint Server の新機能
 
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Power View を使用することで PowerView のレポート向けのシートが新規に作成され、Excel に取り込みが行われているデータを基に通常のグラフでは表現できないようなレポートを作成することができます。
この機能自体は可視化のためのツールとなり、データに関してはすでにインポート済みのものを使用するイメージでしょうか。
 

■Microsoft Power Query for Excel


Office 2010 Pro Plus / Office 2013 Pro Plus で使用できる機能となります。
PowerPivot では様々な RDBMS からのデータのインポートをサポートしていましたが、Power Query ではデータベース以外に、XML / OData / Azure ストレージといった様々なデータからのデータインポートを可能としています。
こちらについては Excel 2013 でもデフォルトではインストールされていないため、追加でインストールする必要があります。
Microsoft Power Query for Excel
Microsoft Power Query for Excel のヘルプ
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一部の機能については Powe BI for Office 365 が必要となるようですが、データ取り込み等についてはダウンロードできるアドインで実行ができるかと。
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Power Query で取り込んだデータを PowerPivot に連携して処理を行うことも可能なようですので、大量のデータを扱う場合には、PowerPivot との併用も考量する必要が出てきそうですね。
PowerPivot: Excel での強力なデータ分析とデータ モデリング
How Power Query and Power Pivot work together
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書(SQL Server 2012 自習書シリーズ)のご紹介
 
 

■Power Map for Excel


正規版を使用する場合には、Power BI for Office 365 が必要となるかと思います。
一時期は Geo Flow と呼ばれていたものですね。
Power Map for Excel
Excel 単体で実行する場合には、Power Map Preview for Excel 2013 をサポート対象外ではありますが使用することができます。
ただし、こちらについては Preview と名前がついている通り、最新の機能については使用することができません。
Power Map Preview for Excel 2013
Power Map を使用することで地図とデータを結び付け、データの可視化を行うことができます。
カスタムマップの利用もできるようになっていますが、こちらが利用できるのは、Office 365 から入手ができる Power Map となっているため、冒頭で紹介した Preview では使用することができません。
Excel Power Map に更新を実施 – 9 月
カスタム マップの 6 つの便利な使い方
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なお、前述のモジュールは Preview とついている通り、特定タイミングの状態で提供されてから更新は行われていません。
最新の機能を使用する場合には、Office 365 のサブスクリプションから Office をインストールして使用する必要があります。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 25th, 2014 at 6:38 pm

Posted in SQL Server

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