SQL Database v12 Preview (CodeName : Stirling) では利用できる動的管理ビュー (DMV) とシステムビューが大幅に増えています。
これにより構成についての情報ががとれるようになったので少しまとめて思います。
サーバーの構成情報は sys.configurations から取得できます。
sp_configure の実行はできないのですが、上記のシステムビューから構成情報を取得することが可能です。
SELECT * FROM sys.configurations ORDER BY name
これについてはデフォルトのままのようですね。
# デフォルトの情報を返すような仕組みになっているだけかもしれませんが。
サーバーの基本情報については sys.sysservers / sp_server_info で取得することができます。
SELECT * FROM sys.sysservers EXEC sp_server_info
@@SERVERNAME では仮想的なサーバー名が取得できますが、 sys.sysservers では物理のサーバー名が取得できていそうです。
sp_server_info では、SQL Server のバージョンを取得できますが現状は、「Microsoft SQL Server 15 – 13.0.12.384」となっていました。これは TDS Gateway の情報を返しているんでしょうかね。
データベースのファイル構成については、 sys.database_files から取得することができます。
SELECT * FROM sys.database_files
S0 を使用している環境で取得した場合には以下のような情報が取得できます。
size / max_size / growth は 8KB ページの数値となっていますので上記の情報の場合、
- データファイル
- size : 61,440 = 491,520 KB
- max_size : 32,768,000 = 262,144,000 KB (250GB)
- growth : 2,048 = 16,384 KB (16MB)
- ログファイル
- size : 90,240 = 721,920 KB
- max_size : 10,485,760 = 83,886,080 KB (80GB)
- growth : 2,048 = 16,384 KB (16MB)
となっていることが確認できます。
ファイル名は GUID により生成しているようですね。
また、DB / ログは 1 ファイルのシンプルな構成となっているようです。
SQL Database のデータベースのサイズ上限は max_size が同等の値になっているようですね。
v12 ではリソースガバナーの設定も sys.resource_governor_resource_poolssys.resource_governor_resource_pools / sys.resource_governor_workload_groups から取得できるようになっています。
SELECT * FROM sys.resource_governor_configuration SELECT * FROM sys.resource_governor_resource_pools SELECT * FROM sys.resource_governor_workload_groups
リソースプールとして作成されているのが、BackupRestorePool / DmvCollectorPool となっており、バックアップや DMV からの情報取得が通常のワークロードに影響を与えないようにリソースガバナーで制御をしているみたいですね。
CAP CPU は使っていないため、厳密な制御ではないようですが。
リソースガバナーで使用している分類子関数までは取得できないようですが。
一部の DMV やシステムビューでは値が取得できませんが、v12 になって様々な情報を取得できるようになりましたので、いろいろ見てみると面白いかと思います。