ここ数日、SQL Wait Stats Joes 2 Pros: SQL Performance Tuning Techniques Using Wait Statistics, Types & Queues という書籍を読んでいました。
# 実際に買ったのは Kindle エディション版ですが。
この本を読んだ感想などを少し書いてみたいと思います。
この本は洋書なのですがある程度 SQL Server の用語を拾えれば読んでいけると思います。
# 私は英語がものすごい苦手なのですが単語をつないでなんとかイメージできました。
SQL Server では待ち事象を確認するための DMV としては sys.dm_os_wait_stats が有名ですね。
SQL Server が処理を実行する際には、実行状態 (Running) / 実行可能状態 (Runnable) / 待機状態 (Suspended) という状態を切り替えながら処理を進めていきます。実行可能状態 / 待機状態に関しては処理を実行していない待ちの状態となっているのですが、この状態の時間や回数を sys.dm_os_wait_stats の DMV で確認することができます。
この DMV では SQL Server 2008 R2 SP1 で 491 / SQL Server 2012 で 649 の待ち事象を確認することができます。
この待ち事象がどのような状態で発生し、解消するためにはどのような方法が考えられるかということがまとめられたのがこの書籍になります。書籍のタイトル通り待ち事象に特化した書籍です。
- CPU
- ディスク
- メモリ
に影響する代表的な待ち事象について
- どのような状況で待ち事象が発生するか
- 待ち事象を確認するに際してみた方がよい情報
- 待ち事象を緩和させるための方法として考えられる対策
- まとめとしてのクイズ
という内容でまとめられています。
SQL Server の状況を確認するときに全体を俯瞰してみようとした場合、待ち事象を確認してみるというのは重要になってきます。
どのように見ればいいか、高い値を示していた場合どこに注視して解決をすればよいのかという取り掛かりを学ぶためには最適の書籍だと思います。
Kindle エディションですと 5$、ペーパーバックでも 10$ ぐらいのお値段ですので、お買い得な書籍だと思います。
日本語でこういう書籍が出てくれるとうれしいですね~。