App Controller の機能として、VM Role 用のイメージを管理できる機能があります。
今回はこの内容についてまとめてみたいと思います。
■App Controller で VM Role 用のイメージを管理
VM Role 用のイメージは管理ポータルでは、VM イメージから確認をすることができます。
ただし、ポータルからの管理は削除しか操作ができません。
App Controller では VM Role 用のイメージの操作の管理性が向上しています。
[Library] から登録した Windows Azure のサブスクリプションを選択して、[Image Repository] を操作することで、VM Role 用のイメージとしてアップロードしている VHD の操作を行うことができます。
操作としては、
- コピー & ペーストによる、VHD のアップロード
- コピー & ペーストによる VHD のダウンロード
- 削除
- 差分 VHD と親 VHD の関連付け
ということが可能なようです。
ただし、コピー & ペーストに関しては [Shares] と [Image Repository] 間で実行する必要があるようです。
App Controller では SCVMM 2012 で作成されているプライベートクラウドを管理することができ、クラウドに関連付けているライブラリを開くことが可能です。
VM Role 用のイメージ連携はクラウド内のライブラリは使用することができないようです。
Shares にネットワーク共有フォルダを追加して、その共有フォルダであれば VM Role 用のイメージと連携が可能となります。
今回は VHD のイメージを格納している共有フォルダを指定してみました。
Shares 内であれば、VHD の連携をすることができます。
オンプレミス → Azure に VHD をアップロードする場合は、Shares で VHD を選択して [Copy] をクリックし、
Azure の Image Repository を選択し、[Paste] を行います。
そうすると、VHD のアップロード画面となり、VM Role 用のイメージとしてアップロードすることができます。
Image Repository から Shares のディレクトリに Copy → Paste すると、[Download Windows Azure virtual machine image] のジョブが実行され、VM Role 用のイメージとしてアップロードした VHD をダウンロードすることが可能です。
今までは、VM Role 用のイメージをアップロードするためには csupload を使用してコマンドで実行する必要がありましたが App Controller を使用することで、GUI ベースで操作を行うことができます。
アップロードした VHD のダウンロードは今まで機能としてなかったと思うのですが、これは App Controller 特有なのでしょうかね??
# 何かしらの API 用意されていると思うのですが。
VM Role のイメージはオンプレミスで作成して、それを Azure にアップロードするという流れになりますが、App Controller を使用することで、管理ツールを使用したシームレスな運用ができそうですね。