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SCVMM 2008 R2 SP1 を SCVMM 2012 RC にインプレースアップグレードで移行

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先日 SCVMM 2012 RC がリリースされました。
System Center Virtual Machine Manager 2012 RC? Evaluation

SCVMM 2012 RC では、日本語の UI を使用することが可能なので、この機会に SCVMM 2008 R2 SP1 を SCVMM 2012 に移行してみたいと思います。

アップグレードインストールについては以下の情報が参考になります。
Upgrading VMM 2008 R2 SP1 to VMM 2012 RC

■インプレースアップグレードで移行


SCVMM 2012 のシステム要件ですが以下に記載がされています。
System Requirements: VMM for System Center 2012

現状使用している SCVMM 2008 R2 SP1 のシステム要件がこちらになります。
VMM 2008 システム要件

現在は SQL Server 2008 SP1 を使用しているのですが、SCVMM 2012 RC に対応した SQL Server のデータベースは SQL Server 2008 SP2 / SQL Server 2008 R2 SP1 となります。

まずは、SQL Server 2008 R2 SP1 にアップグレードしたいと思います。

SQL Server のアップグレードをする場合、

  1. SQL Server 2008 SP1 を SP2 にアップグレード
  2. SQL Server 2008  SP1 を SQL Server 2008 R2 SP1 にインプレースアップグレード
  3. SQL Server 2008 R2 を SQL Server 2008 R2 SP1 にアップグレード

といった方法があると思いますが、これでやっても面白くないので

  • SQL Server 2008 R2 SP1 を新規にインストールしてデータベースを復元

という方法を使ってみたいと思います。
# SQL Server のインプレースアップグレードの操作は簡単なので普通にアップグレードしたほうが楽なのですけどね。

SCVMM のデータベースは、VirtualManagerDB というデータベースで構成されています。
# SVMM 2008 R2 SP1 の管理コンソールからバックアップを取得した場合もこのデータベースのバックアップが含まれる状態となります。

VirtualManagerDB のバックアップは取得済みですので、

  1. SQL Server 2008 SP1 をアンインストール
  2. SQL Server 2008 R2 SP1 CU2 をインストール
  3. VritualManagerDB をリストア

という流れで SQL Server 2008 R2 SP1 CU2 の環境を作成します。

SQL Server 2008 R2 SP1 CU2 ですが、9/10 時点の最新のバージョンとなります。
SQL Server 2008 R2 SP1 の最新バージョンに関しては以下の KB から確認可能です。
The SQL Server 2008 R2 builds that were released after SQL Server 2008 R2 Service Pack 1 was released

出来上がった環境がこちら。
image

SCVMM 2008 R2 SP1 + SQL Server 2008 R2 SP1 CU2 の環境となっています。

それでは本題の SCVMM 2012 RC にインプレースアップグレードしてみたいと思います。

私の環境では、AIK はVista 用のものを使用していたため、以下のメッセージが途中で表示されました。
事前準備として必要なモジュールはインストールしておいた方が良いかと思います。
image

Windows 7 用の AIK に関しては以下からダウンロード可能です。
The WindowsR Automated Installation Kit (AIK) for WindowsR 7
SP 1 用の AIK にしておいた方が良いと思うので以下も適用しています。
WindowsR 7 SP1 用の WindowsR 自動インストール キット (AIK) 補足プログラム

Windows Vista 用の AIK をアンインストールした後に Windows 7 用の AIK をインストールし、補足プログラムの内容で [C:Program FilesWindows AIKToolsPETools] を置き換えます。
コマンドで実行する場合は以下のような内容になります。
# 管理者として実行したコマンドプロンプトで実行していないとアクセス許可でエラーになります。

xcopy <補足メディアの格納ドライブ>: "C:Program FilesWindows AIKToolsPETools" /ERDY

IIS のエラーに関しては W3SVC のサービスを起動していなかったため、エラーになっていました。
# 機能は足りていてもサービスが実行されていないと、エラーになるみたいですね。

前提チェックのログに関しては、[C:ProgramDataVMMLogs] に格納されていますので、この中のファイルを確認するとインストール時にエラーが発生した場合、参考になるかと思います。

アップグレードの手順は

  1. SCVMM 2012 RC の [setup.exe] を実行します。
    image
  2. [インストール] をクリックします。
    image
  3. [はい] をクリックします。
    SCVMM 2008 R2 SP1 がインストールされているため、インプレースアップグレードとなっていますね。
    image
  4. [次へ] をクリックします。
    image
  5. [次へ] をクリックします。
    image
  6. [使用許諾契約書に同意します] を有効にして、[次へ] をクリックします。
    image
  7. CEIP の設定を選択して、[次へ] をクリックします。
    image
  8. [次へ] をクリックします。
    image
  9. [次へ] をクリックします。
    image
  10. [次へ] をクリックします。
    image
  11. [次へ] をクリックします。
    image
  12. [次へ] をクリックします。
    image
  13. [次へ] をクリックします。
    image
  14. [次へ] をクリックします。
    image
  15. [インストール] をクリックします。
    image
    image
  16. [閉じる] をクリックして、アップグレードを完了します。
    image

アップグレードが完了したら各ホストのエージェントをアップグレードします。
# アップグレードの作業に関しては Performing Post-Upgrade Tasks in VMM に情報が記載されています。

一度、ホストを他 [最新の情報に更新] しないと、エージェントの更新ができませんので、エージェントを更新するサーバーの情報を細心にして、エージェントを更新します。
image

 

以上で、アップグレードは完了です。
インプレースアップグレードで実行すると、サーバーの登録状況もそのまま移行されますのでアップグレード後の手間はさほどないと思います。

メイン環境の SCVMM をアップグレードしたので、これから少しずつ触って操作に慣れたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

9月 10th, 2011 at 2:49 pm

Posted in System Center

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