手順はヘルプの [MED-V 用の Windows Virtual PC イメージの作成] に載っているのですが、自分でもまとめておこうと思います。
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■Virtual PC のイメージの OS
MED-V で使用する OS ですが、
- Windows XP Professional x86 SP3
に限定されています。
MED-V 2.0 でサポートされている構成
上記の技術情報に記載がされていますが、ホスト OS (MED-V を動作させる OS) に関しては、
- Windows 7 Professional / Enterprise / Ultimate x86 SP1
- Windows 7 Professional / Enterprise / Ultimate x64 SP1
となっています。
日本語の情報では上記のように SP1 と記載されているのですが、英語の技術情報を見ると [None or SP1] と記載されていますので、Non SP も対応しているようです。
MED-V 2.0 Supported Configurations
Hyper-V 上のゲスト OS に Windows 7 に MED-V をインストールしているのですが、x64 の Windows 7 ではうまく MED-V が動かなかったので、x86 の Windows 7 を使って検証をしています。
■Virtual PC の準備
MED-V 用の Virtual PC の準備として以下の設定をする必要があります。
- .NET Framework 3.5 SP1 のインストール
.NET Framework 3.5 SP1 は MED-V のエージェントプログラムの必須コンポーネントのためインストールをしておく必要があります。
Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 - KB959209 のインストール
.NET Framework 3.5 SP1 の修正プログラムをインストールします。
.NET Framework 3. 5 Service Pack 1 を更新が利用可能であります。 - IE 7 / 8 のブロッキングツールのインストール
MED-V はレガシーアプリケーションを利用するために導入するというのが一般的なシチュエーションだと思います。
レガシーアプリケーションの中には XP にしかインストールできないアプリケーションの他に IE6 でしか動作しないアプリケーションも含まれているかと思います。
MED-V で IE6 を使用する場合、自動更新で更新プログラムを適用した際に IE が更新されないようにブロッキングツールでレジストリを変更する必要があります。
自動配布の無効化ツールキット (Blocker Toolkit)
Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキット (Blocker Toolkit)
ダウロードして解凍をした [.cmd] を [/B] を付けて実行することで IE の自動配布をブロックすることができます。
正常にブロックの設定ができていると [HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftInternet ExplorerSetup] の下に IE のバージョンのキーが作成されます。 - パフォーマンス向上用更新プログラムのインストール (オプション)
必須ではありませんがパフォーマンス向上用に以下の修正プログラムをインストールします。
Windows XP を実行して、ターミナル サービス セッションからはリモート コンピューター上のリダイレクトされたドライブを開こうとするとパフォーマンスの低下 - グループ ポリシーのパフォーマンス向上用更新プログラムの構成
Windows でポリシー ファイルに対する OpLock が許可されていない場合に低速な接続でログオンに遅延が発生する
以下のレジストリを設定し、MED-V のゲスト OS のドメイン参加のパフォーマンスを向上させます。
レジストリのキー : HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindows NTCurrentVersionWinlogon
エントリ : BufferPolicyReads
値 : 1 (DWORD) - 統合コンポーネントのインストール
Windows Virtual PC の統合機能を有効にします。
統合コンポーネントをインストールすることで RemoteApp? を有効にするための WindowsR XP SP3 用の更新プログラム がインストールされ、リモートデスクトップが有効になります。
以上で Virutal PC の準備は完了です。
必要に応じて Virtual PC に必要なアプリケーションのインストールや設定を行います。
■MED-V 仮想ハードディスクの圧縮
ヘルプの [MED-V 仮想ハード ディスクの圧縮] に書かれている作業を実施します。
MED-V 仮想ハード ディスクの圧縮
MED-V v2 Beta を検証 [展開用パッケージ作成の事前作業]
■MED-V 用の Windows Virtual PC イメージの構成
以下のURL から Deployment Tool をダウンロードして Sysprep を実行できる用に準備します。
Windows XP Service Pack 3 ? ISO-9660 CD イメージ ファイル
IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ
SP3 のインストールメディアから [SUPPORTTOOLSDEPLOY.CAB] を [C:Sysprep] フォルダに展開します。
展開するファイルは、[Setupmgr.exe] [Sysprep.exe] [Setupcl.exe] の 3 種類になります。
他のファイルは今回は使用しません。
Sysprep の実行に関しては以下の技術情報に記載されています。
MED-V 用の Windows Virtual PC イメージの構成
技術情報に書かれている Sysprep.inf を開業を入れると以下のようになります。
下線の部分を変更すれば使えると思います。
# C:sysprepsysprep.inf として保存します。
;SetupMgrTag [UserData] [Identification] [Networking] [Branding] [Proxy] [Unattended] [RegionalSettings] [GuiRunOnce] [sysprepcleanup] |
Sysprep.inf を作成したら、Sysprep で再シールします。
# Mini-Setup を使うを有効にしないで応答ファイルが読み込まれずにちょっとドハマりしたりしましたが…。
再シールする前にバックアップを取っておくと検証をしやすくなると思います。
作成したイメージでパッケージを作れば MED-V の設定は完了です。
パッケージのファイルもいろいろと日本語化されていますね。
Redirect の機能も日本語で表示されますね。
企業展開を考えると MED-V 2.0 はまだまだ勉強することが沢山ですね~。