作成された展開用パッケージのインストールについてまとめていきたいと思います。
展開用パッケージをインストールする前に、MED-V のクライアントコンポーネントをインストールする必要があります。
■ MED-V Client のインストール
- MED-V Client のインストーラーを実行します。
今回は、x86 の Windows 7 を使用していますので、[MED-V_Client_x86.msi] を実行します。 - [Next] をクリックします。
- [I accept the terms in the License Agreement.] を有効にし、[Next] をクリックします。
- [Next] をクリックします。
- [Install] をクリックしてインストールを開始します。
- [Finish] をクリックしてインストールを完了します。
これで展開用パッケージをインストール可能にするためのクライアントコンポーネントがインストールされます。
このクライアントコンポーネントなのですが、ファイル名に Client とついていますが、[MED-V Host Agent] がインストールされます。
ヘルプやダウンロードできるドキュメント内の MED-V Host Agent と記載されているものはこのクライアントコンポーネントをインストールしないと使用することができません。
# ちょっと名前が紛らわしいですよね…。
続いて展開用パッケージのインストールを行います。
# 展開用パッケージは多言語対応されている用で日本語で表示されます。
■展開用パッケージのインストール
- 作成したパッケージの [setup.exe ] を実行します。
- [次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックして、インストールを開始します。
- [完了] をクリックしてインストールを完了します。
[Launch MED-V] が有効になっているので、完了後に MED-V が実行されるのですが、今回は以下のメッセージが表示されてしまいました。
MED-V のパッケージのインストールまではワークグループ環境で実行ができるのですが、MED-V の実行は [ドメイン環境が必須] になります。
ドメインユーザー以外で MED-V を実行しようとしても上記のメッセージが出力されてしまい実行することができませんので注意が必要です。
デフォルトの設定でパッケージを作成するとログイン時に MED-V が自動で実行されるように設定がされています。
ドメインユーザーでログインすると以下のダイアログが表示されるのですが、これは MED-V が自動で実行されているためです。
[Start] をクリックして、即時実行してみます。
そうすると仮想マシンとして MED-V で展開した仮想マシンが自動で作成/実行されます。
また、通知領域に MED-V Host Agent のアイコンが表示され、[MED-V Configuring <ワークスペース名> for use.] というメッセージが出力されます。
今回は [Attended Setup] にしていますので、実行中の sysprep の状況を確認することができます。
# 初回起動時は sysprep による初期化が行われ起動まで時間がかかります。
応答ファイルが適切に構成されておらず、無応答セットアップになっていない場合はセットアップの途中で止まっている可能性もありますので、一度 [Attended Setup] でテスト展開をしてみて、正常に展開することは本番運用でも確認したほうが良さそうですね。
Sysprep 終了後に、Sysprep.inf で設定していた WMIC と FtsCompletion.exe が実行されます。
FtsCompletion.exe の実行が終了すると自動でシャットダウン → 起動されます。
起動されると、[initializing.] になり、
仮想マシンへのログインの認証ダイアログが表示され、
# [資格情報を記憶する] を有効にしておいた方がいいかは調査中です。
認証が通ると、ワークスペースの初期化が進み [applications are ready for use] となり、
スタートメニューに公開プログラムが表示されます。
# MED-V 用のフォルダはできず、スタートメニューの直下に表示されました。
MED-V の管理ですが、Administration Toolkit で管理することができ、[MedvHost.exe /toolkit] から実行することができます。
# MED-V_Client をインストールしている必要があります。
この管理コンソールから展開しているアプリケーションと、Web リダイレクトの URL を確認することができます。
ここまでで、MED-V の初期設定は完了です。
MED-V を使用して、IE8 と IE6 を実行した画面が以下の画像になります。
Web リダイレクションが実行されると以下のように表示がされます。
ホスト OS の IE で Web リダイレクション対象の URL を開こうとすると自動的に MED-V のゲスト OS の IE が起動されます。
ここまでの手順だと MED-V の Web Redirection が正常に動作しないので手順を見直す必要があるのですよね…。
MED-V は展開パッケージの VHD と差分ハードディスクで構成されており、MED-V を起動するたびに差分ハードディスクが削除されてしまい初期状態に戻ってしまいます。
# sysprep が永久ループしたのもこの辺の動作が影響していると思ってきました。
この辺の設定も見直さないといけないのですよね…。
2010/10/21 追記
永久ループしていたのは、MED-V のゲスト OS をドメインに参加させていなかったいことが原因のようです。
MED-V のゲスト OS をドメインに参加させないと、Sysprep 後に [FtsCompletion.exe] が実行され、シャットダウン → 起動という処理が実行される際にエラーとなりワークスペースの初期構成が失敗してしまい、仮想マシンが新規作成 (差分ディスクを再作成) され再度 Sysprep が実行されてしまうという流れが繰り返されてしまっていました。
FtsCompletion.exe のシャットダウン後に以下のダイアログが表示され、ワークスペースの初期構成が失敗したというメッセージが表示されます。
ドメインに参加をさせたところ [FtsCompletion.exe] が実行 → シャットダウン → 起動 が終了し、ワークスペースの初期構成が正常に完了して、仮想マシンが再作成されるということがなくなりました。
この現象ですが、FtsCompletion.exe をインストールしなかった場合にも発生します。
MED-V のゲスト OS に関しては FtsCompletion.exe のインストールは必須のようですね。
# このプログラムをインストールしないと Web リダイレクトも動作しないようですし。
MED-V のワークスペースの初期化が正常に完了しないと、MED-V は XP Mode 相当の配置となるようで、Windows Virtual PC の直下に公開プログラムが表示されます。
# ワークスペースが初期化されていない状態だとこのような表示になるようです。
まだまだ検証することはありそうなので、この辺は別の投稿でまとめていきたいと思います。