SQL Server 2008 はスリップストリームインストールで Service Pack と Cumulative Update を同時にインストールすることが可能です。
ただし、SP1 最新のSQL Server 2008 SP1 CU8 をスリップストリームインストールしようとすると以下のエラーが発生します。
この情報については、以下の技術情報に記載されています。
SQL Server 2008 のインストールを更新またはスリップストリームする方法
この技術情報の中に、[必要な属性 ‘Path’ が見つかりません。] のエラーが表示された場合の対処方法が記載されています。
# このエラーの発生は、[累積的な更新プログラム パッケージ 8 以降] となっていますが、これは SP1 RU8 以降が対象となります。
回避方法としては以下の方法が記載されています。
方法 1 CU8<CPU>setupsqlsupport.msi から、特定のアーキテクチャに対する SQL サポート .msi ファイルを手動でインストールします。
|
簡単に書いてしまうと CU8 のインストーラーに同梱されているサポートツールをインストールしてから、スリップストリームインストールを実行するということが書かれています。
サポートツールは [Setup] ディレクトリ内に各言語別に用意されているのですが、CU8 のインストーラーには 1041 (日本語) のセットアップツールが含まれていません…。
# 1031 は英語用のディレクトリになります。
英語用のディレクトリ内にある、[sqlsupport.msi] をインストールすれば、SP1 CU8 をスリップストリームインストールできるようになるのですが、セットアップが英語になってしまいます…。
英語のサポートツールをインストールしても、インストールされる SQL Server の LCID は [1041] で、[SqlCharSetName] は [cp932] となっているのですが。
日本語のセットアップツールを使ってスリップストリームインストールしたい場合は、現状は SP2 のサポートツールをインストールしてからスリップストリームインストールすることでエラーが発生しなくなります。
まずは、SP2 のインストールモジュールを展開します。
展開に使用するコマンドは以下のような形式になります。
c:tempSP2SQLServer2008SP2-KB2285068-x64-JPN.exe /extract:c:SP2 |
展開が終わったら、 [x64setup1041sqlsupport.msi] を実行して SP2 のサポートツールをインストールします。
サポートツールのインストールが終了したら通常のスリップストリームインストールの方法と同じ形式でコマンドを実行してインストールを行います。
setup.exe /PCUSource="C:SP1" /CUSource="C:SP1CU8" |
SP2 のサポートツールであれば、SP1 CU8 をスリップストリームインストールすることが可能です。
SP2 は最近リリースされたものなので、この方法も最近になって使えるようになったものですが…。
SP2 がリリースされている状態で SP1 CU8 を新規にインストールする機会は少ないかもしれませんがメモとして。
2010/10/3 追記
CU には以前から英語のセットアップサポートツールしか含まれていないですね。
全言語用のサポートツール入れていたらかなりのサイズになってしまうので、現在のモジュール構成は納得。