SCVMM のセルフサービスポータルをインターネット経由で公開できないかなといろいろと検証していました。
インターネット経由だと VPN か Direct Access 辺りを使用しないと厳しそうなのですが、調べたことを投稿しておきたいと思います。
今回の検証をするにあたり、Tech Fielders のライトニングトークの [ここまではできる SCVMM セルフサービスポータル] を
参考にさせていただきました。
Tech Fielders セミナー これまでのライトニングトーク登壇者
# ライトニングトークの内容を自分で検証してみたという投稿になっているかと。
SCVMM のセルフサービスポータルにログインした後のゲスト OS の接続には 2 種類の接続方法が用意されています。
- VM に接続
- リモート デスクトップ
どちらを使うかによってアクセスの経路が変わります。
Contents
■VM に接続
VM に接続は SCVMM の管理コンソールの [バーチャル マシンに接続] と同じ機能になります。
SCVMM の管理コンソールで接続した場合は、以下のように表示されます。
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これをセルフサービスポータルで表示すると以下のように表示されます。
この機能ですが以下の接続がされているようです。
ポート 2179 で直接ホストに接続しているみたいですね。
SCVMM の管理コンソールのバーチャルマシンに接続で実行される [VirtualMachineViewer.exe] も、ポート 2179 で接続が
されているので、セルフサービスポータルの ActiveX も同様の動作になるんですね。
SCVMM がホスト OS にアクセスして表示しているのではなく、クライアントがホスト OS に接続をしているようです。
そのためクライアントが直接ホスト OS にアクセスできないといけないようです。
また、ホスト OS に接続をする関係上、ホスト OS を名前解決できないと接続ができません。
ホスト OS の名前解決ができないと以下の画面になってしまい接続ができません。
■リモートデスクトップ
リモートデスクトップですがこちらはゲスト OS のリモートデスクトップに接続をします。
そのため、ゲスト OS でリモートデスクトップを設定する必要があります。
私の環境の問題のような気もするのですが、[ネットワーク レベル認証で~] にしてリモートデスクトップを設定していると
セルフサービスポータルで接続することができませんでした。
[リモート デスクトップを実行している~] だと接続ができました。
リモートデスクトップだと以下の接続になるようですね。
直接ゲスト OS にリモートデスクトップのデフォルトポート 3389 で接続されます。
そのため、ゲスト OS でリモートデスクトップのポートを 3389 から変更すると接続できませんでした…。
こちらも直接接続していますので、ゲスト OS の名前解決ができないとエラーになります。
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SCVMM のセルフサービスポータルからコンソールを開く場合は、ホストまたはゲスト OS に直接接続できる必要があるので、
インターネット経由での接続は簡単にはできなさそうですね。
インストールマニアックス 3 の VPS コースでは DotNetPanel という Web 管理ツールが提供されているのですが、
こちらはコンソールを操作する機能は提供されていないんですよね。
Hyper-V + SCVMM で IaaS の環境が作れれば面白いな~と思ったのですが、コンソールの利用を考えるとなかなか難しいですね。