Exchange 2010 の DAG を勉強しようと思い、Exchange 2010 の新規インストールをしてみました。
最近はアップグレードばかりで新規インストールの方法をすっかり忘れていました…。
今回は、AD / Exchange 共に Windows Server 2008 R2 で構築しています。
コマンドは基本的に管理者として実行します。
- Active Directory の準備
Exchange? Server 2010 のインストールメディアを AD DS にセットし、以下のコマンドを実行します。
[Schema Admin] と [Enterprise Admin] の権限が必要かと。
setup.com /ps
setup.com /p /OrganizationName:<組織名> - Exchane Server 2010 に必要な役割 / 機能のインストール
Exchange Server 2010 のインストールメディアを Exchange 用サーバーにセットし、以下のコマンドを実行します。
Windows Server 2008 R2 では ServerManagerCmd は推奨されていませんが、一括で役割をインストールできるのは
便利ですね。
役割 / 機能のインストールが終了したら再起動します。
ServerManagerCmd ?inputpath D:ScriptsExchange-Typical.xml - Net.Tcp Port Sharing Service の自動化
Net.Tcp Port Sharing Service がデフォルトでは [手動] となっているので、[自動] に設定します。
SC コマンドで自動化してみました。?
sc config NetTcpPortSharing start= auto - 2007 Office System コンバータ:Microsoftフィルタ パック のインストール
以下の URL から 2007 Office System コンバータ:Microsoftフィルタ パック をダウンロードしインストールします。
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=123380 - 言語パックバンドルのダウンロード
今回の環境はインターネットに接続されていない環境のため、以下の URL から言語パックバンドルをダウンロードしておきます。
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=147077
- Exchange Server 2010 のインストール
Exchange Server 2010 をインストールします。
Exchange のインストールを実施するアカウントは [Organization Management] または [Domain Admins]
ドメイングループのメンバーの必要があります。
- [Exchange 言語オプションの選択] をクリックします。
- [言語バンドルからすべての言語をインストールする] をクリックします。
- [ハード ドライブまたはネットワーク共有上の言語ファイルのパスを指定する] を選択して、
ダウンロードした言語パックを参照し、[次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
- [Microsoft Exchange のインストール] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [使用許諾契約書に同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。
- エラー報告を設定し、[次へ] をクリックします。
- [Exchange Server のカスタム インストール] を選択して、[次へ] をクリックします。
- インストールする役割を選択して、[次へ] をクリックします。
まずは 1 台構成でインストールをします。
2010 からフェールオーバークラスタのインストールはセットアップで実行しなくなっているんですよね。
mstep で Exchange 2010 を受講したときに始めて知りました。
- Outlook 2003 の使用有無の設定をして、[次へ] をクリックします。
- CAS の外部ドメイン名を設定して、[次へ] をクリックします。
- CEIP の設定をして、[次へ] をクリックします。
- 前提条件の確認が終了したら、[インストール] をクリックします。
- [終了] をクリックします。
?
- [Exchange 言語オプションの選択] をクリックします。
以上で、インストール完了です。
今回は DAG の構成を作りたいため、同様の作業をもう一台のサーバーで実行して Exchange を追加します。
まずは 2 台構成の環境ができました。
これで DAG を設定するための下準備は完了です。
次の投稿で DAG を設定してみたいと思います。